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1.ハイドロキノンとは?
1-1.外国では最もポピュラーな美白成分
ハイドロキノンは、管理の難しさからクリニックなど医療機関でのみ使用が許され、2001年の薬事法緩和により化粧品に配合することが可能となりました。美白効果が高いとされながらも世間に出回る事が少なかった為、美白効果のある成分として認知度が低く、ようやく最近になって耳にする機会が出てきました。
一方、アメリカでは最も人気な美容成分とされ、20年以上の歴史を持ちます。
1-2.成分
ハイドロキノン自体の歴史は古いもので、世界でも馴染みは深く、主にイチゴ、麦芽、珈琲、紅茶などに含まれる天然成分です。日本でも治療薬としては古くから処方が許可されており多くの医療機関で使用されてきました。
メラニン色素を作り出すチロシナーゼ酵素の抑制、メラニンの合成を阻止すると同時にできてしまったメラニンを還元して取り除く効果があるとされています。
ハイドロキノン成分は非常に不安定あり、構造変化によって還元効果を失う場合や、人体に害を及ぼすため配合禁止成分とされているハイドロキノンモノベンジルエーテルと混同される懸念からハイドロキノンを取り扱うには薬学や医学の知識が必要とされてきました。
1-3.効果のあるシミの種類
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」「肌の美白剤」とも呼ばれるほど美白効果も高く、既に出来てしまったシミには最も強力な成分と言われています。
ハイドロキノンを使用する事により薄くなる効果が期待できるシミは次のようなものがあります。
- 炎症後色素沈着
- ニキビや傷などで皮膚に炎症を与えた後に発症する色素沈着。
- 肝斑
- 女性ホルモンの影響やストレス、紫外線などが原因で発症するシミ。
- そばかす
- 日光黒子(にっこうこくし)
- 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)とも呼ばれ、主に肌の老化や紫外線の影響が原因とされています。
- 主に思春期に現れる事が多く、思春期を過ぎると消える事もあります。
原因として紫外線の他に肌に合わないスキンケアやストレス、ビタミンやミネラル不足、睡眠不足が原因とされています。
ただし、肝斑やそばかすは遺伝的要因で引き起こされる場合もあり、確実にハイドロキノンで消えると断言は出来ません。
また、ハイドロキノンは皮膚の表面に起きたシミを消すことには期待が持てますが、皮膚の真皮まで及んだシミに関しては効果を期待する事は難しいとされています。→ 皮脂を通過して肌の奥まで届く新技術を採用した化粧品はこちら>>
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1-4.使用方法
シミに期待の大きいハイドロキノンはそれだけ肌に刺激が強い成分です。
しかし、無意味に恐れる必要はありません。
医療機関で処方されているハイドロキノンは濃度が高いものが多いですが、化粧品に含まれているものは濃度を低くするよう決められています。
正しく使用する事で、無駄に不安になる必要はありません。
規制緩和から各メーカーで次々とハイドロキノン配合のコスメが発売されています。
濃度は薄くしていますが、ハイドロキノン自体刺激の強い成分の為、正しく使用するようにしましょう。
- パッチテスト
- ハイドロキノンクリームを二の腕など皮膚の薄い目立たない所に塗り、24時間程放置します。赤みや炎症が起きないようであればハイドロキノン配合のコスメを利用することは可能です。
- 清潔な肌に
- 洗顔した後は角質層の水分によりハイドロキノンの浸透性が高くなります。効果が出すぎてしまう可能性もあるため、洗顔後20分間隔を開けるか化粧水や乳液などで層を作った後に使用しましょう。
- シミが出ている部分のみに塗布
- シミができていない部分に高濃度のハイドロキノンが付着すると、効果の高さから逆に白斑が出来る可能性があります。
綿棒などを用いてポイントで塗るようにしましょう。 - シミが薄くなったら使用を中止する
- 風邪薬など、症状が無い場合は服用しないのと同様にハイドロキノンも薄くなったら使用を中止するようにしましょう。
使用し続ける事で肌を弱める可能性があります。 - 抑制していたチロシナーゼの活性化によりシミが再発した感がある場合がありますが、エイジングケアで肌トラブルを予防するようにしていきます。
1-5.濃度の違い
一般の化粧品に含まれるハイドロキノン配合率は1%〜5%とされています。
ハイドロキノン自体肌に刺激を与えますので、濃度が低くても注意は必要です。
- 1〜3% 一般的に安全性も高く肌トラブルにはなりにくい濃度です。即効性は低くなりますが、初めて利用する方はまずこの濃度から利用されてみてはいかがでしょうか。
- 4〜5% 肌の質や体質によってピリッと刺激を感じる場合があります。肌に合わない場合は炎症が現れたりしがちですのでパッチテストをしてからの利用が望ましいです。
2.ハイドロキノンの弱点
2-1.注意点
紫外線の影響を受けやすい
ハイドロキノンは紫外線を浴びるとシミを濃くしてしまう特徴があります。ハイドロキノン使用時には紫外線対策を怠らないようにしましょう。SPF20以上の日焼け止めクリームをしようするようにします。
長時間外にいる事が多い場合などは夜寝る前のケアとして使用することをお勧めします。
酸化しやすい
ハイドロキノンは非常に酸化しやすい成分です。化粧品の使用期限をしっかり守り、1ヶ月以内に使い切ることが理想です。冷暗所に保管します。
濃度と肌の負担が比例する
ハイドロキノンは刺激が強く、濃度が高いと炎症など副作用が生じる可能性があります。
濃度が高い分美白の効果もあがりますが、その分肌に与える影響も濃度と共に上がります。
2-2.副作用
ハイドロキノンは副作用が生じる可能性があります。
一般の商品に含まれている濃度は5%程の薄いものであり未だ報告はありませんが、高濃度のハイドロキノンを塗布することにより白斑や紫外線を浴びてしまい色素沈着の悪化を招く恐れがあります。また、肌への刺激が強く、体質に合わなかったり劣化したものを使用した場合赤みや湿疹を引き起こす可能性があります。
3.他の美白との比較
3-1.ハイドロキノンと相性の良いトレチノイン
ハイドロキノンと共にトレチノインを一緒に配合したものをよく見かけます。
トレチノインはターンオーバーを促し、取れなくなったシミを排出します。また、シワや肌のハリやキメを良くする働きがあります。
ハイドロキノンによってメラニンを抑制し、トレチノインでメラニンを排出させるという強力な共同作業が繰り広げられます。
また、ハイドロキノンだけでは肌に浸透しにくいため、トレチノインによって肌の浸透を促す働きもあります。
3-2.それぞれの美白作用とハイドロキノンはどう違うの?
一般に出回っている数多くの美白化粧品。どれも効果があると謳っていますが購入する側から見ると結局どの商品が一番良いのかわかりませんよね。
美白効果のある成分は数多く存在します。
- ルミチシル
- ハイドロキノンと同様に強力な美白成分を持ちますが、ハイドロキノンのように出来てしまったシミに対しては期待できません。シミの予防効果に優れ、ニキビ痕などの効果があります。
- ビタミンC
- 抗酸化力が強くチロシナーゼの活性化を防止します。
- フラーレン
- シミの元とされる活性酸素を無害にし、抗酸化作用があります。天然成分であり直接的に美白効果が認められない為、即効性は期待できません。肌のキメを整え美肌へと導きます。
- アルブチン
- チロシナーゼに直接作用して働きを抑え、美白ケアにつなげます。コケモモや梨などに含まれる天然成分で、既に出来てしまったシミにたいしての効果は期待できません。
- N-アセチルシステイン
- デトックス作用があり、免疫力の向上や毛髪、爪、皮膚の形成を促進させます。メラニンの過剰生成を防ぎ、ビタミンCとの相性も良い為同時に摂取する事がお勧めです。
体内からの身体を綺麗にし、美白へと促していきます。
4.まとめ
以上、挙げたものはごくわずかですが、それぞれの成分に特徴も存在します。
美白に対して即効性を望むのか、徐々に効果を感じたいのか、刺激の有無、これからの予防であるか、既に出来てしまったシミの改善を望むのか、シミの種類、肌の状況など一人一人によって美白の方法は変わっていきます。自分にあった美白の方法を是非見つけて下さい。